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初の三河での組合員全体会が成功

 私たち名古屋ふれあいユニオンは、年1回の定期大会に準じて、年1~2回、組合員全体会を行います。いずれも全組合員に参加を呼びかけるのですが、定期大会が年度の方針と体制を決めるのが軸になるのに比べ、全体会は大会では不充分になりがちな、組合員の啓発と相互交流を実現することが軸になります。
 今回はこの全体会を、25日(土)の夜、名古屋でなく、初めて三河で行いました。名古屋を離れて、組合員が集まるのか、正直不安がありました。
 しかし、さすが南米人の多い三河。会場の「りぶら」(岡崎市図書館交流プラザ)会議室102には、部屋の定員45名を上回る52名が集まり、立ち見が出るほどでした。とはいえ、南米人(ほとんどブラジル人)らしく、組合員の家族・知人も連れだって参加し、また講師の講演を聞くのを目的に来られた講師の知人の方もおられたので、実際の組合員の参加者は38名ほどだったです(私は受付をやったのですが、ちよっと不確定です)。そして、南米人・日本人がちょうど半々の19名ずつでした。
 では全体会の内容を紹介します。新たな試みとして、ブラジルの音楽のDVDが映し出され、ちょっと気分がほぐれた後、第一部の開始です。まず、お招きした豊橋派遣村村長の高島史弘さんのお話です。まず豊橋派遣村のDVDを映した後、高島さんはクリスチャンとしての信条に基づきホームレスの方の支援をしてこられたことからお話を始めました。そして、豊橋派遣村をやって、住居がなく、生活保護が必要な人に対しての行政の対応を変えたり、また労働問題でも対処をとることができたり、成果が種々あったことを紹介されました。しかし同時に、岡崎で2年半前にあったホームレス襲撃事件で、被害者が自らの接した人であり、加害者も派遣切りにあった人だったことに衝撃を受けながら、被害者・加害者いずれも、この社会の、人をモノ扱いする制度の被害者ではないか、と考えてきたことと考え合わせ、派遣制度そのもの、社会の悪いところを、協力して変えていくことが必要ではないか、と訴えて発言を締めくくりました。
 この発言を受け、酒井委員長も3度の派遣村に参加した時に心に留めていた体験について語りました。三河地方で派遣切りにあい、住まいを追い出され、行政や派遣会社に振り回されているうちに所持金がつきてユニオンに助けを求めてきた人の相談を受けたこと。その人が市会議員の付き添い支援を受けるや、行政の対応が一変して生活保護を受給できるようになったこと。その体験や派遣村の体験を通じて、名古屋ばかりでなく三河にも問題はあり、行政などは皆が力を合わせないと動かないが合わせると動くことを学んだ、と委員長は語り、力を合わせて厳しい状況をのりこえよう、と呼びかけて発言を終えました。
 この迫るような、適宜通訳を交えながらの話に聞き入る中、時間が予定より少なくなりましたが、第二部に移りました。三河地方で直接雇用・男女賃金差別裁判闘争にうって出ようとしているトゥエンティーファースト分会(岡崎)の仲間、解雇撤回で裁判を始めようとしている丹羽金グループ(知多)の仲間、職業訓練を言葉の壁を越えて受講する追求をしてきたブラジル人の仲間、ブラジル人支援の闘いや不当解雇をめぐる裁判を闘ってきた三河支部・日本人部会の仲間、などが前で発言した後、参加者が椅子から立って一言ずつ発言していきました。もう通訳をしている時間はなく、それぞれが得意な言葉でしゃべるのですが、南米人も日本人も組合員として共に闘っているんだという実感が湧いてくるような、生き生きした発言が続きました。
 最後に、翌日の愛知派遣村交流集会の参加の呼びかけを高島さんが行った後、酒井委員長の音頭で、日本語での団結ガンバローを南米人も共に拳をふりあげて行いました。
 三河での開催らしく、南米人が多かったですが、国籍を超えて組合員の団結を固めた、成功した全体会だったと思います。高島さん、組合員の皆さん、ありがとうございました。また今後とも、がんばりましょう。
 
 

 
 
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