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第14回ユニオン定期大会を開催

 昨日(15日)正午より、第14回名古屋ふれあいユニオン定期大会を、事務所近くの中京大学文化市民会館で開催しました。60数名の組合員・賛助会員、十数名の来賓の方の参加で、成功しました。

 大会はまず、名古屋労災職業病研究会前代表であり、99年の結成以来名古屋ふれあいユニオンを支え続けて下さり、闘病生活を続け前日(14日)亡くなられた杉浦裕先生を追悼する黙祷から開始しました。そして、議長・書記・選挙管理委員選出後、来賓の方々から挨拶をしていただきました。コミュニティユニオン全国ネットワーク岡本事務局長、名古屋労災職業病研究会、愛知全労協・オールナショナルユニオン、愛知連帯ユニオン、西尾ふれあいユニオンの各代表の方、ユニオンの取り組む裁判の弁護をお願いしている仲松・伊藤弁護士が発言されましたが、多くの方が、杉浦先生の追悼の言葉を交えられ、杉浦先生の貢献の大きさも改めて感じさせられました。また、他にも、静岡ふれあいユニオン・ユニオンみえ・ATUサポート市民の会の各代表、石川安城市議も来てくださいましたが、発言は後の開票作業・懇親会の際にしていただきました。また、奇しくもこの日は、元愛労評議長の成瀬昇さんを偲ぶ会もあり、その前に顔を出していただいた方もおられ、労働運動の先輩方の志を受け継いでがんばっていかねばと思わされました。そして祝電・メッセージも、コミュニティユニオン全国ネットワークや各ユニオン、愛労連、名古屋南部法律事務所から、計20通いただき、一部紹介した他、配布させていただきました。

 続いて実出席と委任状を合わせて、大会が成立していることを確認した後、10年度経過報告・11年度方針の順に、議案を提起し、質疑を行ない、承認を受けました。質疑では運営委員会でも議論した内容も含めて種々の意見が出ましたが、今後、運営委員会などでさらに検討していくことも含め、発展的に生かせればと思いました。

 休憩を挟み、昨年度の会計報告と今年度の予算提起を行ない、承認されました。次に、組合規約にのっとり、年間ストライキ権に関する決議を投票で採択し、スト権を確立しました。この決議は、大会でのスト権の確立を基に、実際の行使については、一定の場合に当事者の要求に応えて迅速に行なうために、あえて運営委員会に委譲するとの趣旨で、毎年大会で行なってきています。昨年は初のストライキを、ユニオン共同行動とあわせ、「山義」で行ないましたが、これは、前大会でのスト権確立があってはじめてできたのです。今年はスト権を行使する場合があるかどうかわかりませんが、その場合は、この決議にのっとり行なうことになります。その際は、組合員全体で支えていきましょう。また、その開票作業の間に、ベストマン・フィジカル・東京アカデミーの当面する各裁判を闘う仲間からの力強い発言があり、意気込みが伝わってきました。

 次に運営委員会選挙を行ないました。各立候補者が立候補の抱負をそれぞれ語った後、投票を行ないました。その開票作業の間、職場から粘り強く闘いを作り出してきている名港陸運・愛知玉葉会・聖霊会で働き奮闘する仲間、翌16日に裁判を控えたアンデンのブラジル人の仲間の元気な発言を受けました。また、来賓の、ATUサポート市民の会・ユニオンみえの代表の方からも、ふれあいユニオンへの励ましも交え、ふれあいユニオンの先輩格として長く闘い続けてきている力強い発言を受けました。

 開票の結果、多くの新・再運営委員を含む、老(?)若男女がそろった、15名(うち1名は会計監査)の運営委員による、新運営委員会が選出されました。これはまた、ユニオンが多くの課題を抱え、退任する運営委員もいる中、使命感や責任感や危機感を感じて多くの方が、ユニオンの力を最大限生かそうと積極的に立候補した結果でもあります。その運営委員会を、組合員全体で支え、共にユニオンの未来を切り開いていきたいものです。

 以上で議事は終了し、休憩後、懇親会に移りましたが、多くの組合員・賛助会員・来賓の方に参加していただき、一時間ほどの短い間でしたが、軽食・懇談の間、来賓でまだ発言していなかった静岡ふれあいユニオンの代表や石川安城市議、また賛助会員や三河支部の方なども発言していただき、交流を深めました。名港陸運分会などのチームワークによる準備があっての懇親会で、片付けも迅速にできました。これもまた、ユニオンの力によるものでした。

 午後4時過ぎ、無事大会全体が終了しました。その後、杉浦先生の通夜に向かったり(本日正午より葬儀、いずれも八事山興正寺光明殿にて)、事務所で最後の片づけをしたり、などしました。最後に、会場で配布された、昨年の組合員全体会で杉浦先生が話された言葉から、少々引用させていただきます。「個人加盟制のユニオン運動は、どうしても『メジャー』ではないために、斜めに構えてものを見たり、被害者意識が先に立ったりしがちな欠点がある。被害者意識だけから出発すると、運動の阻害要因になることもある。最初は『被害者意識』から出発するとしても、どこかでそれを乗り越えていかないといけない。、自分ひとりだけの問題としてではなく、そういうものを生み出している全体構造に関心を向けて、運動をつなげていくことが必要だ」「組織とは数でもあるし継続性でもある」ふれあいユニオンの創生にかかわり、病を押して語られた深い言葉を、現在のユニオンの現状の中で、重く受け止めて、やっていきたいと思います。今期のユニオンの事実上の開始にあたり、皆で、がんばっていきましょう。 

 

 

 

 


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コメント 2

NO NAME

運営委員と云えば普通の組合では執行委員ですよね。
選挙で選ばれるんですね。素晴らしい。
私のいる組合では大会の際、選挙をすると聞いたことも無く、立候補できるかも広報がありません。
それに、会計や予算についても、大会が勤務日の為に出られず、一度も見たことも聞いたこともありません。
個人加入の組合でも、東海地方の方々は民主的にやられているんですね。
貴組合及び貴支部の更なる発展をお祈り致します。
追伸
 私が貴組合を知る事になった方のブログの更新がめっきり滞っています。元気にされているのか心配です。

by NO NAME (2012-04-19 22:12) 

醤

 コメントありがとうございます。当組合でも組合民主主義がどの程度実現できているのかと思いつつ、それでもまだましなのかと考えさせられました。通常の組合をあまり知らないのですが、会社と癒着していると民主主義も弱くなるということはあるのでしょうね。

 事務局長のブログは多忙とか、酒井さんのブログは、ブログの内容が裁判で訴えられたりとかプライベートな面とか、それぞれ事情もあるためなのですが、なるべくブログの更新は心がけたいと思います。ただ、当ブログも、字ばかりで内容も脱線・拡張気味との面もあり、いずれユニオンブログは再編されるかもしれません。いろいろ、ご配慮、ありがとうございます。
by (2012-04-20 08:11) 

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