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愛知県最低賃金、1027円に引き上げか

 8月4日(金)午前10時半から、名古屋合同庁舎の会議室で開かれた「第511回愛知地方最低賃金審議会」での審議に基づき、今秋からの愛知県の最低賃金を、過去最大の引き上げ幅(42円)で、初めて1000円を超える、1027円に改定することを妥当とする答申が愛知労働局長に提出されました。

 この引き上げ額は、先月28日の中央最低賃金審議会で示された目安と同額となりました。目安が出されたことを受けて、この日の愛知地方最低賃金審議会は、7月31日(今年度第2回となる、第1回は7月4日)に続いて開かれました。この目安については、本審議会に引き続いて31日に専門部会が開かれ、続いて8月2日に開かれた専門部会で合意が成立したのを受けています(ちなみに、特定最低賃金については、並行して8月1日・3日に検討小委員会が開かれています)。この最低賃金にかんする審議会や、専門部会・小委員会については、傍聴参加が一定認められており、当ユニオンからも適宜参加するようにしてきました。また、8月1日の午前8時からは、最低賃金引き上げを訴える宣伝行動を愛知県庁付近で、愛労連とともに行いました。こうした私たちの声を、審議会に、どう反映していくかは一つの課題です。中央で目安が出されたのだからそれに従わなければならないということでは必ずしもなく、Bランクの福井県では、県知事が福井労働局長と福井地方最賃審議会代表に目安(40円引き上げて928円)を超える引き上げの要請をしたように、目安以上の引き上げも可能性はあるわけで、ここ愛知でも、異議を提出すれば22日の本審議会で検討される可能性はなくはないですし、その日の朝、また宣伝行動も行おうかとの話も出ています。今年、専門部会は公労使の3者協議に限って(2者協議は非公開だが)公開するとされたことも、一歩前進と言えるかもしれませんし、そこで、決定していく過程に接することで知りえたこともないとは言えません。ただ、公開性の足りなさや、現実の労働者の声が、どれだけ反映しているかとかという基本的な面での問題性は、感じたところはあったのでしたが。


 とはいえ、私たちは、大きくは、4日に発表された厚労省・経団連の大企業の賃上げ状況に示された春闘の現状、中小企業や、非正規だったりする労働者の多い私たちのようなコミュニティユニオンの春闘(札幌地域労組に結集する千歳相互観光バスの労組は、ストも辞さず、との姿勢で、夏のボーナスを正社員も非正規社員も同額で勝ちとったという、正規・非正規の壁を超える闘いをしています)の現状、これらが、最低賃金で働く労働者の声とともに、こうした審議会の審議に最も反映することを、改めて確認して、今後も取り組んでいきましょう。

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