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浅賀井製作所裁判解決報告会を開催

 1月27日(土)午後1時半より、へきしんギャラクシープラザ(安城市文化センター)にて、浅賀井製作所裁判解決報告会を開催しました。組合員、来ていただいた方、併せて50名を超える参加で、裁判の解決を祝いました。


 この裁判は、浅賀井製作所(安城市)のブラジル人分会員6名が原告となり、非正規の外国人労働者と日本人正社員との賃金差別を問い、団交を経て20年1月に提訴し、4年間近くにわたっての闘いで、昨年11月に和解が成立しました。会社で引き続き勤務する原告もおり、会社との関係等も考慮し、詳細については述べませんが、原告・弁護団・ユニオンにとって、さらに非正規・外国人労働者をはじめとした労働運動・労働裁判にとって、意義ある解決を実現できました。今回、解決を祝い、その意義を今後の闘いの教訓として生かしていく趣旨で、この報告会を開催しました。


 前半では、原告を支えていただいた郭勇祐弁護士・中谷雄二弁護士(名古屋共同法律事務所)・仲松大樹弁護士(みずほのまち法律事務所)からそれぞれ、裁判の概要と意義について、わかりやすく話していただき、また村田浩治弁護士(堺総合法律事務所)も大阪からメッセージを寄せていただきました。


 それを受けた質疑応答も含め、大きな内容のまとめとしては、この裁判では、裁判の具体的な進行としては、①外国人で非正規の原告が、日本人で正社員との賃金格差の不合理性・差別性を、正社員と仕事が全く同じであることなどを示しつつ、どう立証していくか(そこで現場で働いている原告がどう種々の証拠を集められるか、会社からの資料(賃金表とか、仕事の具体的な有り様を示す資料とかを示せるかなど)、また論証をどう組み立てていくか、がカギになったこと、②その裁判の進行に踏まえて出された裁判所の和解案を受けて、それを了承するか、判決まで持ち越すかで、原告と弁護団とユニオンとで、皆ができるだけ納得できるような解決にできるよう、合意形成を、会社の姿勢も見極めながら、進めたこと、が問題となった。そこから③この裁判の大きな意義は、外国人差別・非正規差別・同一労働同一賃金を、それとして実際に確認し是正を実現できたこと、また労働裁判は職場はやめるが解決金は受け取る、というようなかたちが多いが今回はそれ以上の成果を実現できたこと、であり、そして良い解決の最大の根拠は、④原告が、困難のなかで声を上げようと決意し、それぞれの個別の状況を練りあわせ、職場全体の状況を明らかにしながら、団結を強め、団交・裁判を、長きにわたって粘り強く続けてきたこと、それを支えた組合の取り組みが重要だったこと、などがありました。


 休憩をはさみ,後半では、原告のうち4名がそれぞれ発言しました。それぞれが職場で働いて、また退職にあたって、日本人正社員と同じ、むしろ日本人正社員に仕事を教えるほどのベテランで高い能力もありながら、特に賞与や退職金という、会社の裁量の多い面での待遇差が大きかったこと、への疑問を胸に、とりわけ裁判ではとりわけ有給休暇をとりつつ、裁判に出席したり、弁護士との打ち合わせを進めたり、証拠を集めたり、などの、さまざまな苦労をしながら、この和解を実現できたことの喜びを語り、また弁護士さんらにお礼を示しました。また、この通訳は東海ネットの仲間であるユニオンみえのブラジル人の仲間が務めてくださいました。


 この発言も受けて、その後に相次いで、裁判についての具体的な、初歩的なことも含めての質問が相次いで出され、弁護士の方々も丁寧に答えていただきました。ブラジルと日本の法律や裁判制度の違いとかもあってのこともあると思われ、差別への怒りが、会社に刑事罰を科すという形ではなかなかいかない日本の法制度や実態も併せ、どう難しい問題をクリアしていくか、そこで組合・分会などの団結がカギになると、改めて思わせられました。

最後の方で、このかん東海ネットの仲間の愛知ユニオンの石川翼さん(安城市議もされている)からも、横の連帯や団結が大事と発言があり、ともにブラジル人の各分会の抗議行動を闘っていただいたりの、東海ネットの支援にも、改めてありがたさを感じました。 


 活発な質疑応答などもあり、予定時間を超えましたが、報告会は、原告の喜ぶ姿が印象的だったことも含め、成功しました。その後場所を移して有志で行った懇親会も、多くの方々に参加していただきました。原告・弁護士の方々をはじめ、皆さん、長かった裁判闘争、お疲れさまでした。今後も、よろしくお願いします。そして、支援していただいたすべての皆さん、ありがとうございました。

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豊橋学習会を開催

 1月20日(土)午後6時より、豊橋カリオンビルにて、豊橋学習会を開催しました。参加者は5名規模でしたが、活発な学習会となり、時間はやや長めとなりました。


 今回は、参加者の近況報告のほか、12月16日にユニオン事務所で行った「精神障害の労災認定」についての学習会で学んだ内容を、そこでのレジュメや資料などを参照しつつ、ここでも採りあげました。精神障害の労災認定は、肉体的な負傷などよりハードルが高いと思いますが、その認定基準が昨年9月に改正され、認定基準が緩和され、また「心理的負荷」をもたらす出来事についても、カスハラなど、ハラスメントの拡充を行ったりしているなどのことがありますが、正直、厚労省のパンフレットなどを見てもなかなか複雑そうでも、また基準もハードルは高い面もあるようでしたが、そうした難しさもありながらも、ユニオンでのこのかんの取り組みや、参加者の体験談なども交えて、活発な意見交流ができました。他にも、種々のユニオンの取り組みの紹介なども含めて、いつもよりやや長めに、活発に行うことができました。


 次回は、大会を控えていることもあって、未定ですが、決定しましたら、奮って参加をよろしくお願いします。


  






 

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三和清掃・日興サービス裁判、1.19総がかり行動

 1月19日(金)午前は、三和清掃・日興サービスの裁判が、それぞれ名古屋地裁で開かれました。

 三和清掃裁判は、当分会の組合員を原告とした裁判で、すでに昨年に、固定残業代制度・未払い賃金にかかわる問題での勝利的和解を実現しているにもかかわらず、会社が固定残業代制度を継続している現状を打開するために、昨年10月に提訴した裁判で、今回はその初めての期日で、午前10時半から開かれました。

 また日興サービス裁判は、派遣会社である当社と派遣先との同一労働同一賃金についての不誠実な対応や、派遣打ち切りを争点として継続している裁判で、午前11時半から開かれました。

 いずれの分会も、職場での団体交渉を重ね、また不当労働行為も、愛知県労働委員会、さらに中央労働委員会の場で勝利してきたにもかかわらず(ただし日興サービスは会社側の申し立てで、なお中央労働委員会で再審査中ですが)、会社との交渉を粘り強く継続して改善を図ることを基礎にして、公的機関も活用して、長期間にわたって奮闘しています。

 またニチハエンジニアリング分会も、パワハラ問題などを取り組み、18日にも団体交渉を行い、粘り強く奮闘しています。

 こうした日本人分会の闘いは、三河のブラジル人分会の闘いとも同様の問題に直面しており、また個人単位の闘いとも通じるものがあります。種々の場で互いに教訓を学びながら、今後もがんばっていきましょう。


 また午後6時半からは、光の広場にて、「自民党政治を終わらせよう 1・19集会・デモ」(主催 憲法をくらしと政治にいかす 改憲NO! あいち総がかり行動)が開かれ、約250名が参加しました。労働組合からの参加も目立ち、ユニオンからも5名規模で参加しました。集会では中谷雄二共同代表が、能登半島地震への対応そっちのけで軍事費の大盤振る舞いや原発推進に走っているその内実のおかしさとかを告発しつつ、岸田政権をもう終わらせようと呼びかけました。また立憲・共産の各議員の方々の発言・メッセージもありました。


 またデモでは、自民党のこのかんの悪政の数々にコールで抗議しつつ、イスラエルのガザ攻撃にも抗議の声をあげました。筆者は正午からのガザ緊急アクションなごやの名駅東での街宣や、ミッドランドビル前での街宣(イスラエルのガザでのジェノサイドとともに、同ビルに支店を構える伊藤忠アビエーションが、伏見に支店を構える日本エヤークラフトサブライとともに、イスラエルの軍需王手「エルビット・システム」と昨年契約を結んだことに抗議するための)に、他の組合員有志とともに参加しましたが、この総がかり行動でも抗議の声を上げられて良かったです。アメリカ・イスラエルとの軍事協力の姿勢も含め、悪政を改めない岸田政権に対しても、抗議の声をあげながら、労働者・市民の利益を、今後も実現していきましょう。 


<追記>総がかり行動の集会・デモについては、翌日の『中日』に報道されましたので、そちらもご覧ください。




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ユニオン学校に参加、など

 1月18日(木)午後6時30分より、市民活動推進センター集会室(ナディアパークデザインビルセンター内)にて、第103回ユニオン学校が開かれました。40名規模の参加で、当ユニオンからも初めての人も含めて、参加しました。


 このユニオン学校は、東海ネットの仲間であるユニオンと連帯する市民の会が主催し、今回が103回というように、労働運動と市民運動に関する諸テーマについて、講師のお話を聞き、話し合う企画として、長きにわたって開催されています。当ユニオンからも適宜参加してきていますが、今回は当ユニオンの学習会でも講師をお願いしたことのある河田昌東さん(チェルノブイリ救援・中部理事)をお招きして「トリチウム汚染水海洋放出は何が問題か」十いうテーマでお話ししていただきました。


 筆者はこのユニオン学校には参加していませんが、代わりに、ユニオンと直接関係はありませんが、15日に行われた「日韓市民行進あいち報告会&祈念講演会~放射能汚染水海洋放出ストップ~」に、YouTube視聴というかたちで、会場参加の組合員有志とともに参加しました。この催しには、YouTube視聴を含め50名が参加したそうですが、この市民行進にも参加した一人として、ALPS処理汚染水差止訴訟弁護団共同代表・脱原発弁護団全国連絡会共同代表の海渡雄一弁護士の講演を聞いて、河田さんが主張していることとも併せ、「処理水」にはトリチウムだけでなく数々の汚染物質が含まれていること、タンクが満タンと言われたが増設する用地はあるのに建設費ががかるとかで、海洋放出が初めから結論ありきであること、いくら薄めても汚染水は汚染水なのだが、これを福島事故を起こした当事国が地球全体の海に向けて垂れ流すこと自体の問題など、いろいろ問題を考えさせられました。そして、この放出は今も続いており、市民行進を先頭で実現した李元栄さんが、なぜ日本の人はこれを容認しているのかと告発していたことを受け止めて、またこの訴訟を現地の漁民の方々がかかわっていることにも連帯して、今後も取り組む必要を、今回の志賀原発の問題とも併せ、考えさせられました。

 

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三河支部会議を開催

 1月14日(日)午前10時より、刈谷市産業振興センターにて、三河支部会議を開催しました。この日も仕事・用事の人も一定いましたが、初参加の人をはじめ、10名規模の参加で行いました。


 この日は裁判で和解を実現した浅賀井製作所のほか、碧海工機・ヒサダなどのブラジル人の各職場分会の取り組みについての話し合いが中心になりました。団体交渉や裁判などが闘い方としてはありますが、浅賀井製作所の裁判闘争を教訓として、今後の闘いに生かしていくようにしたいものです。そのためにも、分会の団結を強めていきましょう。また、日本人組合員も、団交で和解による解決ができたり、定年後再雇用も良い条件で実現できたりとの紹介がありました。

 

 三河の闘いも、今年もがんばっていきましょう。よろしくお願いします。


 


 


 

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第3回ユニオンセミナー・第8回運営委員会

 1月13日(土)午後3時より、第3回ユニオンセミナーを開催しました。運営委員のほか、新たに参加した人も数名いて、総勢10名を超えて、にぎやかに行うことができました。


 今回は前回に続き「労働相談を受けてみよう」というテーマで行いました。ユニオンは随時労働相談を行っていますが、専従は労働相談の電話対応だけでなく、いろいろな活動を行っており、労働相談も重要な活動とはいえ、専従や、従来の相談担当だけでなく、より多くの相談員の育成が課題になっています。世代交代や、ユニオン全体の運営にもかかわってもいますし、定期大会を控えての展望も併せ、重要な課題と言えます。というので、今回は専従や元専従の経験に学びながら、同時に実体験もしてみるというように、専従・中堅(?)が模擬相談をしあい、それを初心者?が見守る、というような構図で、ロールプレイをおこないました。


 筆者も参加してみましたが、実際体験してみると、緊張したり知識不足を実感されられたりもしました。分野としては残業の強制、ハラスメント、雇い止めでしたが、相談者と相談員とのコミュニケーションをいかにつくりながら、ポイントを確定しつつ、方向性を見つけていくというのは、実際には難しいし、決まった答えがあるわけでもないです。ただ、一定のツボのようなこととかはあるようなので、何とか、ユニオンに貢献できるようにしていければと思った次第です。


 セミナーはほぼロールプレイだけで予定時間の一時間半を超えてしまいましたが、今後も労働相談を含め、ユニオンの取り組みを前進させていくために頑張りたいと思わされました。


   続いて午後6時から第8回運営委員会を開催しました。ユニオンセミナーから引き続いて傍聴参加した運営委員でない組合員も交えて行いました。議題は4月14日の定期大会に向けてのスケジュールや、それまでに準備し検討すべき諸点について話し合いましたが、組織強化会議やユニオンセミナーなどでも検討してきた事柄も含めて、当ユニオンも一段と協力してやっていかないといけないと思わされた会議となりました。


 あと定期大会まであと3か月となりました。ユニオンでの議論を深め、定期大会を成功させるために、皆でがんばっていきましょう。


 




 







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第2回組織強化会議を開催

 1月11日(木)午後6時半から、ユニオン事務所(+Zoom)にて、第2回組織強化会議を開催しました。運営委員とそうでない組合員、併せて10名規模の参加で、活発に議論しました。


 この組織強化会議は、定期大会(今年は4月14日に開催予定)に向けて、ユニオンの現状を確認し、どうユニオンを大きく。強く、していくか、それを考慮しつつどう活動を進めていくか、を検討し、定期大会で提案する方針(活動方針・組織方針)づくりに生かしていくために、開催する会議です。今回は、前回の議論にふまえ、専従・組織体制について(財政を含む)・活動担当の検討 の2点をテーマにして議論しました。


 前者については、ご多分にもれず当ユニオンも専従・組織体制、それと関係する財政も、余裕しゃくしゃくというわけにはいかない現状にあり、それを確認しつつ、どうしていくかについて、意見を出し合いました。早期対処が必要になってきている面もあり、いろいろ意見を出し合いましたが、ユニオンの活動全体や、組合員全体の意向にもかかわる問題でもあるので、今後も煮詰めていかなければなりません。


 また後者については、ユニオンではさまざまな活動分野があり、それぞれに担当を運営委員や関心ある組合員とで決めながらやってきていますが、前者の議論とも重なり、担当自体を見直すか、担当は継続しつつその取り組みを見直すか、どういう取り組みが組合員にとって必要か、などに関して、いろいろと意見が出ました。これも今後も煮詰めていかなければなりません。


 2時間余りの会議はあっという間に終わった印象でしたが、この議論もふまえて、次回は2月7日(水)午後6時半から、ユニオン事務所(+Zoom)で行います。今24年度の基本方針案の検討と、組合費の整理をテーマに議論します。定期大会に向けての大事な会議で、組合員なら誰でも参加できますので、ぜひ参加をよろしくお願いします。

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第3回最低賃金プロジェクトチーム会議を開催

 1月10日(水)午後5時より、Zoomを使用して、第三回最低賃金プロジェクトチーム会議を行いました。昨年10月25日・11月27日に続いての会議でした。


 この最低賃金プロジェクトチームは、ユニオンが取り組んでいる最低賃金引き上げをめざす取り組みについて、検討し推進していくことを目的にして、今期初めて結成しました。現在は関心がある運営委員で構成していますが、時機を見て運営委員以外の参加を呼びかけるかもしれません。今回は、前回の会議で、最低賃金に関しての諸問題について、分担して調べてみることになり、その成果について報告しあいました。多くは前回の会議で参加者から紹介された、岩波ブックレット『最低賃金 生活保障の基礎』(日弁連貧困問題対策本部 編)を参考にして、最低賃金の背景・賃金上昇を阻害するもの・外国の最低賃金について・審議会公開の効果(公開している鳥取県の実情を含む)について、最低賃金全般についてとともに、紹介しました。2時間余りの会議で、Zoomがややうまく機能しなかったこともあって、それぞれの紹介が主となり、質問・議論はあまりできませんでしたが、共通認識は一定できたと思います。


 次回は当初24日を予定していましたが、変更して2月1日(木)午後1時より行います。内容は未定ですが、今回の報告をしあったことに基づいて行うことになると思います。最低賃金引き上げの取り組みは、今年も重要になります。ユニオン全体で進めていきましょう。

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本年もよろしくお願いします

 2014年は、世界的には戦禍が続き、日本国内では能登半島地震の発生と、支援物資を運ぼうとした海保機とJAL機の羽田空港での衝突事故という衝撃的な事態の発生という幕開けとなりました。自民党の派閥の裏金問題での捜査も、議員逮捕へと、さらに進んでいます。


 種々の危機が続く中で、ユニオンも事務所は5日から業務を開始し、三連休を挟み、本日(9日)から本格的に活動しています。三連休中も、7日には協力団体である名古屋労災職業病研究会の恒例の年始の運営委員会に当ユニオンからも参加し、またパレスチナの平和を求める集会・デモに有志が参加したりもして、協力・連帯の輪も広げもしています。ユニオン内でも、労働相談や、案件の打ち合わせ、文書作成・事務処理など、専従を中心にしての活動のほか、今年最初であり、定期大会をめざして意志一致を創っていく重要な場である13日の運営委員会に向けての会議や、その他の会議、その他の取り組みなども、進めようとしています。


 種々の案件に取り組んだりなど、奮闘している組合員の皆さん。今年も、運営委員会・三河支部・分会・個人、いろいろな単位での活動を、模索しながら、進んでいきましょう。協力してくださっている皆さんともども、本年もよろしくお願いします。


 


 


 

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