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最低賃金決定異議書提出・街宣・愛知地方最低賃金審議会傍聴

 8月22日(火)午後1時過ぎより、名古屋合同庁舎内の会議室にて、「第512回愛知地方最低賃金審議会」が開かれました。この審議会は、「愛知県最低賃金の改定決定に係る答申に関する異議の申し出について」などを議題としていたのですが、47件の異議が申し出られました。当ユニオンも前日に異議書を提出しており、この審議会にも傍聴参加しました。この異議は主に最低賃金のさらなる引き上げを求めており、審議会でも1件ずつ紹介されたにもかかわらず、結局、決定通り10月1日から実施するとの答申で決着させられました。


 本年度の地域別最低賃金については、さる18日、厚労省が全都道府県の審議会の答申の結果を公表しました。そこでは、7月28日に中央最低賃金審議会が示した「目安」に比べ、24県で、1~8円上回った改定額が答申され、全国加重平均額が2円上回った1004円となり、引上げ額・上昇率(4.5%)とも過去最大となりました。格差に関しては、最高額(1113円・東京)に対し最低額(893円・岩手)の比率は80.2%と若干是正され、1000円を超えた都道府県も3から8となり、そのうちに愛知県も含まれた(1027円)ということです。また、各地方審議会は、『朝日』(19日付)によれば、審議の一部公開は昨年の19道県から40道県に増加したとのことで、愛知県でも一部公開された審議の傍聴を当ユニオンも、行ってきたのです。


 しかし、これでは、引上げ額が愛知についても、また全国的にも不十分であり、公開についても不十分である、ので是正を求める、また中小企業対策の強化を求める、との趣旨で、当ユニオンは前日、愛知労働局に対して異議書を提出しました。そしてこの日午前8時からは、愛労連主催の「1027円では足りません」街宣活動に参加し、マイク宣伝やチラシ配布を、名古屋城駅付近で行いましたが、テレビ局(CBC)が取材に来て放映されました。若干なりとも是正を実現している面もあるようには思いますが、評価できる結果とは言い難いのが率直なところです。特に、中小企業・非正規・女性の労働者の切実な声を、当ユニオンも反映させるようがんばってはきたのですが、厳しい結果となりました。


<追記>最低賃金の引き上げ額は、愛知労働局長が決定し、9月1日付けの官報に公示されました。答申通り41円引き上げ、1027円とすることが決定し、10月1日から発効となります。今後も、大幅引き上げをめざして、がんばっていきましょう。


 ちなみに、マスメディアといえば、本日正式決定され、24日にも開始されようとしている福島第一原発「処理水」の海洋放出の中止を求めて、韓国の李元栄・元大学教授が、韓国ソウルから出発し、釜山経由で日本入りし、下関から東京まで、支援者とともに「日韓市民徒歩行進」を行っている過程なのですが、20日の岐阜駅前、21日の名駅前での宣伝行動・本日の行進などが新聞・テレビで報道されました。「処理水」放出に関しては、原発問題を東日本大震災・福島原発事故以降、当ユニオンも一定取り組んできたとはいえ、最近はウクライナでの原発攻撃の危機を取り上げた程度になっていました。このような取り組みの弱さをあざ笑うかのような政府の当事者無視の姿勢は、最低賃金問題にも通じるかのようですが、私たちはそれでもなお、地道に取り組みを続けていく必要があります。この「処理水」問題は、次回の19日のあいち総がかり行動の集会でも取り上げられるようですが、最低賃金引き上げも、原発問題も、政府の追求全体の中での問題です。今後も、がんばって取り組んでいきましょう。



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