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コミュニティユニオン東海ネット第14回交流会議を開催

 本日(30日)午後、名駅近くの国鉄会館にて、コミュニティユニオン東海ネットワーク主催の第14回交流会議を開催しました。東海ネット加盟の各ユニオン・団体などから、20数名が参加し、活発な議論を行ないました。

 午後2時に開会し、まず広岡代表(ユニオンみえ書記長)が、各ユニオンの活動紹介を中心に主催者あいさつを行ないました。続いて、コミュニティユニオン全国ネットワークの岡本事務局長が報告を行ないました。岡本事務局長は、10月に開かれた全国交流集会の成功、12月のブラック企業ホットラインで150件余りの相談が全国で寄せられたことなどを報告しました。また今後の取り組みとして、安倍政権が派遣法改正案を年内に決定し、年明けの通常国会で提案しようとしていたり、解雇や有期雇用や労働時間などに関して労働者に不利益になる方向で進めたりしていることに反対する趣旨で、12月13日に東京で開かれる日本弁護士連合会主催の集会に参加することを呼びかけ、また、来年の春闘にも積極的に取り組んでいくことなどを提起しました。

 続いて、北村栄弁護士(名古屋第一法律事務所)が、現在参院で審議中の特別秘密保護法案について特別報告を行ないました。北村弁護士は、特別秘密保護法案がまったく必要性がないにもかかわらず、アメリカの要求を受けて制定を急いでいること、しかしこの法案が制定されたら、広範な労働者や市民が活動や生活などを規制される危険性があり、裁判でも秘密を理由に不当な裁判が行われる危険性があることを、戦前や自衛隊内の情報保全隊の例もあげて話されました。その後の質疑応答でも、軍需産業や原発で働く労働者や、労働運動や、裁判闘争に及ぼす影響を危惧する意見などが出され、東海ネットの各ユニオンも、愛知での12月6日の集会など、各地で取り組んでいくことが提起されました。

 続いて労働法制の規制緩和に対する取り組みについて、先の岡本事務局長の提起にふまえて討論しました。政府の規制改革会議での議論などを見ると、解雇特区などを引っ込めたとして安心しているわけにはいかず、規制緩和に反対する取り組みが必要だと確認しました。各ユニオンからは、すでに各地で取り組みを開始しているとか、12月13日の集会に参加する予定であり、全国ネットの一員としてがんばっていくとか、労働局などへの申し入れなども検討する、とかの意見表明がありました。

 休憩後、東海ネットとして、来年も合宿を行なうことや、今後全国交流集会にもより積極的に関わっていくことなどを討論し、確認しました。最後に、各ユニオンからこのかん取り組んできたことの紹介がされ、今後も相互協力を強めつつ取り組みを強化していくことを確認し、午後5時、議事を終了しました。

 その後、半数ほどの参加で、近くの居酒屋で、懇親会を行ないました。それぞれ苦労しながらもがんばっていることを交流しつつ改めて確認しあいました。

 今後も、東海ネットとして相互協力・交流を深めつつがんばっていきましょう。遠方から参加された方々をはじめ、参加者の皆さん、お疲れ様でした。


市川鉄工所の不当解雇・不当労働行為を許さずがんばろう

 株式会社市川鉄工所(豊田市)の当組合員Kさんは、減給処分をめぐる会社との裁判で、今年9月いったん和解したにもかかわらず、その和解条件にのっとって製造現場で働いている際に差別的な扱いを受けてきました。そのため、その件での団体交渉を要求しましたが、拒否されたばかりでなく、とても無理な生産要請を実現できないことを能力不足と強弁され解雇通告を受けました。

 12月6日付と、目前に迫るこのような不当解雇を許さず、団交に応じない姿勢を改めるように求め、昨日(26日)昼休み、会社前で宣伝行動を行ない、会社に抗議し社員の皆さんに協力を訴えました。社員の方々もチラシに見入っていました(ユニオン活動日誌をご覧ください)。そして本日は最初の仮処分裁判が午後、名古屋地裁岡崎支部で開かれました。13日午前には最初の労働委員会も予定されています。さまざまな取り組みによって、会社の不当解雇・不当労働行為を改めさせるよう、皆でKさんを支え、がんばっていきましょう。


争議交渉報告会・ユニオン学習会を開催

 本日(16日)午後3時より、ユニオン事務所にて、争議交渉報告会を10数名の参加で開催しました。参加者の半数以上は、案件を抱え取り組みつつある当事者の組合員で、パワハラ、団交拒否、長時間の不払い残業、減給、解雇、など、厳しい現実も紹介されましたが、相互に質問や意見を出し合うなどして、意義のある報告会になりました。案件も増加し、未解決の案件も多数ありますが、組合員の皆さんも、12日に作成した『ふれあい通信』での紹介なども参照しつつ、案件の解決のため皆で力を合わせていきましょう。

 休憩を挟み、午後6時より、同じユニオン事務所にて、ユニオン学習会を10名近くの参加者で開催しました。今回は安倍政権による規制緩和の現段階について検討しました。臨時国会で審議入りした国家戦略特区法案、検討中の派遣法改正・限定正社員制度、に焦点を当てたのですが、とりわけ派遣法改正が今年中にも案をまとめ、年明けの通常国会で審議入りし可決・実施を、と急がれているが、その内容は民主党政権が昨年改正した点をすべて見直し、常用代替禁止との理念も否定し、派遣制度を企業に有利に活用しようとしているものであること、限定正社員制度も勤務地での仕事がなくなったから解雇するという企業の追求を容認したうえでの制度という意味で問題があること、などが議論になりました。

 数々の案件に取り組みつつ、その背後で進む大きな規制緩和の流れに対しても、来たる12月13日(金)、日本弁護士連合会主催の東京での集会も含め、いろいろ今後も取り組んでいく必要があり、そのためにも争議交渉報告会やユニオン学習会の開催が役立てば良いと思います。今年は今回の開催が最後になりそうですが、次回も多くの組合員の参加を!

 


アンデン・トゥエンティ―ファースト裁判、開かれる

 本日(11日)午後1時30分より、名古屋地裁岡崎支部にて、アンデン・トゥエンティファーストを相手とした、アンデンへの直接雇用を求める裁判が開かれました。このかん、偽装請負かどうかの立証をするために、請負契約書の提出や、証人の追加が焦点になってきたのですが、今回、以前からの請負契約書を被告側が提出してきたものの、証人の追加は却下されてしまいました。そのため、次回(1月24日午前11時から)、最終陳述が行われることになりました。

 続いて午後2時より、男女差別賃金裁判が開かれました。ここでは今後の裁判をどうすすめるかの話しあいがされ、次回は12月9日午後1時30分から開かれることになりました。

  今回も原告の組合員の他、日本人・ブラジル人組合員が傍聴支援で参加するという取り組みとなりました。いよいよ大詰めを迎えたこの裁判のご支援を、引き続きよろしくお願いします。


ブラック企業ホットライン・第7回運営委員会

  昨日(8日)と本日(9日)、コミュニティユニオン全国ネットワーク主催の「ブラック企業に負けるな!全国一斉働くものの労働相談ホットライン」が21都道府県で開催され、名古屋ふれあいユニオンも参加しました。当労組のホットラインは、長時間労働で苦しむIT企業で働く方からの相談などがありましたが、一部新聞が短く報道したのみだったこともあってか、件数自体はそれほど多くはありませんでした。ただ、労働相談は通常以上に多く寄せられ、新聞報道の影響は多少なりともあったのではないか、と思われました。
   
 
 
 
 実際、本日開催した第7回運営委員会でも、労働相談が増加し、取り組んでいる案件も増加している状況などが報告されました。その状況は、労働分野の規制緩和によって、さらに悪化することが予想されますが、こうした労働分野の規制緩和に反対する取り組みについても議論しました。その他にも、さまざまな取り組みについて報告・確認しましたが、今回は議論する課題も多く、ユニオンの限られた力を最大限発揮できるように、相互に協力し合いながらユニオン活動を、運営委員も進めていく必要を改めて感じさせられました。今後も、皆でがんばっていきましょう。
 
 
 
 
 
 

三河支部会議を開催

 本日(3日)午前10時より、岡崎げんき館にて、三河支部会議を開催しました。三河ばかりでなく、名古屋方面から出席した組合員も複数おり、また、日本人組合員もブラジル人組合員も参加したりというように、多彩で意欲的な面々による会議となりました。議題は主に、職場での不条理なパワハラ的扱い・団交拒否などの不当労働行為・そして解雇予告というように、使用者側の横暴な対応が続くI社などの案件について、皆で知恵を出しあいながら、対策を考えるのが議題の中心となりました。多面的な追求も必要になりそうで、困難な面もありますが、協力してやっていきたいものです。

 次回は12月7日(土)午後3時から、同じ岡崎げんき館で行ないます。この日は、その後6時30分から豊橋で日本人部会・学習会を開催します。三河の組合員に限らず、遠方からの参加者も加わっているそれぞれの催しに、多くの組合員の参加を、よろしくお願いします。


三河支部日本人部会・学習会を開催

 本日(2日)、午後6時30分より、豊橋・大清水駅前さろんにて、三河支部日本人部会・学習会を開催しました。まず最初に、部会的に、三河で重要になっている、パワハラ・不当解雇(Ⅰ社)や南米人である非正規社員の労働条件問題(N社)などの案件についての確認や、先月開かれたコミュニティユニオン全国交流集会の報告などを行ないました。続いて、解雇特区などに関して安倍政権が一歩引いたようで新たな追求をしつつある現状を確認したうえで、学習会を行ないました。今回は、先月末に開かれ、三河支部の組合員も参加した東海労働弁護団総会で、記念企画として行なわれた今野晴貴さん(POSSE代表)の、ブラック企業に関する講演のレジュメをテキストにしました。講演を振り返ったうえで討論したのですが、ブラック企業が海外に進出したらどうなるのだろうという危惧を感じるという意見や、今野さんは限定正社員を評価するけれど、現在の安倍政権や経営側の追求と関連させて考えると、そう評価するだけでいいだろうか、しかし非正規労働者や女性の待遇改善の面からするとどうか、などの意見、さらに、中国や韓国などアジア諸国の労働者の置かれている状況についての意見、労働組合の取り組み、など、議論はいろいろ広がりました。ユニオンも、来たる8・9日、「ブラック企業に負けるな!全国一斉働くものの労働相談ホットライン」に取り組むなど、ブラック企業問題の打開のためにがんばりつつあるところですが、学習も引き続き継続していきたいと思います。

 次回は12月7日(土)、同じ場所・時間に行ないます。ブラック企業など、タイムリーな問題を採りあげる予定です。奮ってご参加ください。