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派遣・請負、いろいろあるけれど

 昨日(12日)、名地裁岡崎支部でアンデン・トゥエンティーファースト裁判が13時30分から開かれ、三河支部からは原告と、日本人が支部長ともう1名、ブラジル人が1名が傍聴人として参加した。直接雇用を求める裁判と男女差別賃金の補償を求める裁判をまとめて行っているのだが、前者ではアンデンで偽装請負が行われていたか、後者では男女が同一種類の労働に従事していたと言えるかどうか、をめぐって、証拠提出要求など、論戦が繰り広げられている。東電の「黒塗り」過酷事故手順書提出が衆院でこの日あったけれど、この裁判でも、黒塗り請負契約書とかが問題になってきた。「企業秘密」を大義名分にしてあんまり隠さないで貰いたいものだけれどねえ。次回は10月24日(月)15時30分からです。

 7日には岡崎の派遣会社トラストとの団体交渉が行われた。三河支部長も参加したこの団交については、すでに「ユニオン交渉・活動日誌」に報告されているけれど、残業しても125%でなく25%しか出ないという労働法解釈は、裁判で争ったらどうなるのだろう。でも、裁判になる前に、団交で話がつけば、いいのだけれど。当事者は派遣会社の管理スタッフだけれど、そういう人が訴えているというのは、以前派遣ユニオン関係でも確かあったし、今も当ユニオンで別のケースがあるのだけれど、派遣会社も、昨日の10時から同じ岡崎支部で岡崎の派遣会社・杉浦工業を相手にした「貧困ビジネス」裁判があったけれど、あんまり労働者を「収奪」するようなことは、自分の首を絞めることにならないのかねえ。自動車生産の活発化で、派遣会社も減少してきた派遣社員の増員を図ろうとしているのかもしれないけれど、ブラックなところは、皆敬遠するだろうしねえ。大丈夫、事情を知らない遠くから来ている人間や、どうしようもなく困って来る人間がいるから、いい、という考えがあるのかもしれないけれど。次回のトラストとの団交は27日だ。

 でも、他方では2日、豊橋労基署は、労災隠しで1次・2次請負会社(長)を書類送検している。昨年6月8日、田原市の金属製品製造の工場で、2次請負会社・高橋建装工業(兵庫県加古川市)の従業員が転落して骨折などで約2ヵ月入院したが、同社社長は、同社に機械の設置を発注した1次請負の機械設置工事会社長と共謀して監督署に労災を届けなかった労働安全衛生法違反の疑いがある、というので、高橋建装工業と社長、機械設置工事会社長、が書類送検されたのだ。いずれも「元請け業者に知られると、今後発注がなくなるおそれがある」と話しているという、と、新聞報道では書かれている。当ユニオンでもフタバ産業田原工場でのブラジル人派遣社員の労災事件で、フタバ産業と派遣会社を相手にした裁判をやっていて、労災隠しの疑いもあるという論点も交えているのだが、派遣・請負会社側も、いろいろ事情があるということはあるのかもしれないけれど、ブラックなことは、派遣・請負先ともども、やめてほしいものだ。一番苦しむのは、労働者なのだから。

 

 


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