SSブログ

第3回名古屋ユニオンセミナーを開催

 11月25日(金)午後6時半より、ユニオン事務所(Zoom併用)にて、第3回ユニオンセミナーを開催しました。今回は、「労働組合の可能性ー政治・社会運動との接点ー」というテーマで、昨年まで中京大学教授として活躍されていた大内裕和さん(武蔵大学教授)にZoomでお話しいただき、その後、質疑応答を行いました。10数名の参加で、活発な意見交流ができました。


 大内さんのお話は、大内さんの告発をきっかけに、社会問題化し、政府や大学も動かす影響力を持つ運動に広がった奨学金問題やブラックバイト問題を切り口に、学生・若者の貧困と、その背景にある労働(市場)の規制緩和による非正規雇用の増加などの構造的な問題を示しました。そして、こうした問題を解決していくために、最低賃金を1500円(専門職は2000円)に引きあげるとともに生活関連部門の脱商品化を図る、労働法制など法改正を図る、富裕層への課税強化など税制改革を図る、などの運動に労働組合は取り組んでいく必要があるのではないか、そして特に現在、防衛費の倍増・軍事国家化が目ざされ、その実現のために消費税など重税が課されたり、奨学金が返せないなら自衛隊へ、という「経済的徴兵制」がアメリカのように導入される危険が、すぐ迫ってきているという危機について触れました。一時間弱のお話でしたが、いろいろな問題について労働組合としてどうしていくか考えさせられました。


 休憩後、質疑応答に移りましたが、ブラックバイトをブラックだと気づく必要があるとか、労働組合としては何から問題にしていけばいいかとか、奨学金を返さなくてもよいとできないのはなぜかとか、社会運動の勝利のために必要な戦略は何かとか、初めて知ったことが多く驚いたとか、横の連帯を広げるためにどうするか、とか、今後、戦争に若者を協力させるために、文化面での著名人を利用していったり、経済的に負担を強めて追い込んだり、などの動きが強まったりするだろうとか、中間層との分断をさせないような運動が必要とか、さまざまな話題が出されて、一時間ほど、活発な意見交流を行うことができました。学んだことを、今後のユニオンの活動に生かしていきたいと思います。大内さん、ありがとうございました。参加した皆さん、お疲れ様でした。


 

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。