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韓国ワイパー労組の日本遠征闘争を支援(6)・6・19集会

 6月19日(月)、再び東海ネットは韓国ワイパー労組の闘争を支援して取り組みました。総勢25名規模で、半数が、前半に比べ倍増した派遣団と日本人通訳、残りが東海ネットの各団体(当ユニオンは最大5名を超える参加)から、と、他の団体の、日本人支援者で、暑い中を、一日がかりの取り組みを行いました。

 午前7時35分頃から、刈谷駅前での宣伝行動を開始しました。筆者は、組合員が揃って赤いハチマキ(?)を巻いた青の帽子・オレンジのチョッキをしているのと同じスタイルをさせてもらったのですが、ハチマキには「ゼネスト」「全国金属労働組合」と書かれ、チョッキには、「デンソーは欺瞞的な清算撤回せよ」と書かれているそうでした。そうしたお揃いの姿で、駅前の各所に分かれ、横断幕を掲げたり、カラーのチラシを声をかけながら配ったりしました。通勤途中と思われる人の流れの中で、チラシを受け取ったりする人も、比較的多い印象でした。

 そして8時45分頃から、デンソー本社前に移動しました。掲げた横断幕は、「日本のデンソー資本は韓国ワイパー労働者との約束を守らなければなりません。デンソー本社が直接出て韓国ワイパー事態を解決しなければなりません」(オレンジ)「私たちもデンソー100周年の株主総会を祝いたいです。そのためには韓国ワイパー事態を解決しなければなりません」(薄いブルー)「私たちは破局を望んでいません。デンソー100周年株主総会を混乱の場にしたくない」(濃いブルー)「もう一度約束破棄・責任回避!デンソー資本の無責任により交渉が決裂したのだ」(濃いブルー)「デンソーが責任を負え」(3月の設備搬入時と思われる、警察の弾圧を受けた際の様子を撮影した画像をバックに文字が書かれたデザイン)というように数が増え、内容も変わっています。この横断幕を背に、出勤するデンソー社員にチラシを配布しつつ、韓国ワイパー労組員がかわるがわるマイクで訴えました。

 フレックスタイム制のせいか、9時過ぎでも出勤してくる社員がいる中で、警備員を前に宣伝を続けながらも、一時間ほど経っていったん休憩をしました。そして午前10時、韓国での5者協議の開始に合わせて、韓国ワイパーの仲間たちは「韓国式の集会」を始めました。現地の交渉団とオンラインでつなげながら、長い笛のようなもので音出しをしたり、ユルトン(律動という、歌にあわせて集団でそろってダンスする)をしたりなどの明るいパフォーマンスや、重々しい歌や黙とう、シュプレヒコールを適宜交えながら、マイクでの発言を続け、訴えかけました。日本人の支援者は、共に座り込んだり、笛を吹いたり、ユルトンに交ったりして、集会をともに実現し、45分頃からは日本人からの連帯発言として、東海ネットに参加する当ユニオンと、全トヨタ労組から発言し、11時過ぎ、集会を終えました。

 5者協議の結果を待ちながら、近くで休憩をとりました。途中、飲食もいただいたり、互いに交流したりしながら過ごしたのですが、協議は続き、それで12時40分になって、ワイパーの仲間だけが社前に戻って笛を吹くパフォーマンスをして、午後1時、デンソー本社前での行動を終えました。

 そしていったん解散した後、午後3時半から、名駅前での宣伝活動に移りました。今回はミッドランドビルとは大通りを挟んで反対側の、駅に近い、桜通口交番付近で行いました。横断幕を広げ、チラシを配布しながら、かわるがわるマイク宣伝を続け、時にはユルトンを交えて注目を一気に集めたりなどしながら、2時間、宣伝活動を続けました。

 その後移動し、「悪法のデパート 岸田政権はいらない! 6・19集会・デモ」の会場である若宮広場に、午後6時前に到着しました。参加者や通行人にチラシを配布しましたが、チラシは翌日のデンソー前行動についての記述と、今回の問題を簡潔に紹介した文章を、カラーチラシの見出しに付け加えて作成した新たなもので、私たちは、広く、午前9時からの、株主総会開催に合わせての行動を呼びかけました。

 そして午後6時半から「憲法をくらしと政治にいかす 改憲NO! あいち総がかり行動」が主催するこの集会が始まりました。約300名が参加し、当ユニオンからは10名近くが参加しました。共同代表を務める塚田弁護士の司会で、最初に「人業劇団ひらき座」の方1名が反戦歌を披露し、その前では1名が歌に合わせて舞踏を行うというパフォーマンスでした。続いて発言に移り、非正規労働者の現状について当ユニオンから、非正規組合員で組織する職場分会の取り組みを中心に紹介し、消費税やインボイス制度について愛商連の方から紹介し、困窮家庭の現状についてフードバンク岐阜の方から紹介し、奨学金問題について弁護士の方から紹介しました。そして特別報告として、韓国ワイパーの労働者が皆前に並び、代表の発言が、反戦の内容も含めて力強くされ、次いで「出てこいデンソー」というオリジナルソングが踊りを交えて披露され、一気に会場が盛り上がりました。最後に共同代表を務める長峯愛知大学教授のまとめの発言で、熱気ある集会を終えました。

 続いて午後7時から栄一帯のデモに移り、当ユニオンはのぼりを掲げつつ行進し、他方で韓国ワイパーの仲間は横断幕を横に掲げつつ、隊列を組んで行進し、ともにデモを盛り上げました。


 こうして長い一日が終わりました。暑さもあり、後から訪日した仲間は特に体も慣れず疲れたと思いますが、明日はいよいよデンソーの株主総会で、社前行動も呼びかけましたし、韓国での5者協議も、明日引き続き継続されるとのことです。明日の行動としては、午前9時から11時頃までデンソー本社前行動(株主総会は本社で開かれます)、終了後に刈谷駅前のアイリス(刈谷市総合文化センター)で総括会議を予定しています。そこで一つの節目になりますが、今回の第三次派遣団が解決という成果を韓国に持ち帰ることのできるように、団結して、がんばりましょう。



 


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