SSブログ

「国際人権から見た関西生コン労組弾圧」講演集会に参加

 12月3日(日)午後2時より、東別院会館にて、「『国際人権から見た関西生コン労組弾圧』講演集会」(主催 関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会)が開かれました。70名の参加で、当ユニオンからも5名規模で参加しました。


 この集会は、エセックス大学人権センターフェローで写真家の藤田早苗さんが、「国際人権から見た関西生コン弾圧~国際社会から日本の人権はどう見えているの? そもそも、人権ってなに? 主張することはわがまま?」と題しての講演を中心にした集会でした。エセックス大学はイギリスの大学ですが、藤田さんは同大学で国際人権法学修士号・法学博士号を取得し、イギリスに住みながら、人権問題の国際化に奮闘されている方です。

 7月下旬、国際人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会の初の日本への公式訪問がありました。ジャニーズの性加害問題も調査し、愛知を含めての訪問でしたが、うち28日に関西生コン支部を訪問したのです。そして8月4日の記者会見で、非正規・女性・外国人労働者に対する差別など企業と人権について多方面に採りあげ、そして「国連ビジネスと人権の作業部会ミッション終了ステートメント」では、労働組合の実践と困難について触れ、その中で関生労組弾圧を念頭に置いた記述もしています。そして藤田さんは、この作業部会の訪日と関生労組の訪問に尽力された方です。


 藤田さんは講演でストライキなど人権を行使する重要性に触れた後、国際人権について、不可欠であり、政府に援助を求める権利だと説明しました。実際、48年12月10日に国連で国際人権宣言が採択されたのですが、日本政府は国際人権機関などからの勧告に対して不十分な対応をしてきました。しかし、今回の作業部会の関生労組訪問とステートメントでの指摘は、日本政府が「ビジネスと人権」原則の受け入れを表明していることと関連しており、また当事者が奮闘してきたことにもよるとされました。また、イギリスと日本との、ストライキなど、人権に対する意識の違いについても述べられました。また講演に先立っての、会の石田共同代表のあいさつや、関西生コン労組組合員の諸発言や、講演に対する質疑応答でも、関生労組が弾圧に対して裁判などで闘いつつ、同時により広範に闘いを進めていくことが訴えられ、企業が人権を侵害するかたちで労働者などを苦しめたり、国家権力が労働者の権利を実現しようとする労働組合を弾圧したりすることに、国際的な面も含め、広くまた強く闘っていこうと、励まされました。


 集会は午後5時前には終わり、当ユニオンの参加者の一定の人は、ここから参加した人も含め、有志として、午後5時半からの光の広場でのイスラエルのパレスチナ人民大虐殺に反対する「ガザ緊急アクションなごや」の集会・デモに参加しました。そこではイスラエルに協力する企業へのボイコットも訴えられていましたが、企業や国家権力が労働者・民衆の命と人権を脅かすことに対しては、国際的な連帯の立場で、他国の労組がストライキなどで奮闘していることにも学びつつ、今後もがんばっていく必要があります。

 ちなみに、このアクションは9日に市民集会(イーブルなごや、午後1時半)、10日に集会・デモ(午後5時半、光の広場、全国一斉アクションDAYの一環として)などを行うとしています。10日には別の団体の入管行政に抗議する全国一斉行動もあるなど、戦争・貧困・差別など、人権を脅かす問題は種々ありますが、藤田さんが「シングルイシューだけでなく全体は根底でつながっている」と言われていたように、そうした広い視点を持ちつつ、労働組合として、今後もがんばっていきましょう。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。