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アンデン・トゥエンティーファースト裁判で人証尋問行なわれる

 27日(月)午後1時30分より、名地裁岡崎支部にて、アンデンへの直接雇用を求める裁判が開かれ、原告のブラジル人組合員に対する最初の人証尋問が行われました。今回人証尋問を受けた組合員は、長年アンデン岡崎工場で働いてきたのですが、この尋問で、採用時の面接の際や、岡崎工場で働いていた時どう作業するかの指示などで、アンデンの関与が具体的に示され、「請負会社」トゥエンティーファーストの社員でありながら、実際は偽装請負の形で就業していたことが明らかにされました。被告側からの反対尋問も行われましたが、この事実関係上での反論をするような尋問とはならず、偽装請負を事実上認めざるを得ないようなかたちとなりました。初めてこの裁判を傍聴した組合員も含め、多くの傍聴支援に集まった組合員も、偽装請負によりブラジル人を都合よく働かせ、リーマンショック以降の業績悪化を理由に切り捨てていったアンデンの不当性がよくわかったのではないかと思います。

 次回の裁判は6月17日(月)午後1時10分から行なわれます。次回も、別のブラジル人組合員である原告に対しての人証尋問が行われます。多くの方の傍聴支援をよろしくお願いします。また、トゥエンティ―ファーストを相手にブラジル人組合員が闘ってきた男女賃金差別を問う裁判も、6月7日(金)午前11時から開かれます。いずれの裁判も大詰めを迎えつつあります。ご支援、よろしくお願いします。

<追記(6月8日)>7日の男女賃金差別を問う裁判は、和解協議が継続となりました。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。


争議交渉報告会・ユニオン学習会を開催

  本日(25日)午後3時から、今期初の争議交渉報告会を開催しました。この会は前期までは「争議交渉対策会議」との名称で行なってきましたが、個々の案件の対策を検討するのは、打ち合わせなどで別途行なっており、この会議はむしろ案件を抱えている組合員が案件について互いに報告しあい、交流も深めつつ、ユニオンとして協力して取り組んでいくことを確認しあう内容となっているのが現状なので、今期からはより現状に見合った名称に変えました。参加者も今回は10数名と多く、このかんユニオンで取り組んできた案件全体の概要についての説明や、案件を抱えている各参加者からの案件についての報告、などが中心になりました。相談や、職場で継続して取り組んでいる事例も増えてきていることも報告されました。会議は1時間半ほどで終了しましたが、終わってからも参加者同士での話の輪が続くなど、相互に協力してユニオンとしてがんばっていこうという気にさせられた会議だったと思います。

 休憩を挟み、午後6時からは、これも今期初のユニオン学習会を開催しました。今回は限定正社員の制度化など、労働規制の緩和が、安倍政権の「成長戦略」の一環として進められようとしている現状とユニオンとしての対応について採りあげましたが、この学習会も争議交渉報告会から続けて参加した人も含め、10数名の参加者で行ない、参加者からも相次いで意見が出され、2時間ほどの、活発な学習会となりました。テーマ自体が、労働者にとって不利益となりそうな、重大な問題であることも関係していたと思います。次回は、今回採りあげる予定もありましたが、時間切れとなった「ブラック企業」をテーマにします。正社員に対してもますます厳しくなってきている現状を知りつつ、どうしていくか、皆で考えていきたいと思います。

 次回は報告会・学習会、いずれも6月22日(土)、同じ時間に行なうのではないかと思いますが、正式に決定しているわけではありません。決定次第、連絡されると思いますので、皆さん、奮ってご参加ください。


アンデン・トゥエンティーファースト裁判、証人尋問へ

 来たる27日(月)午後1時30分より、名古屋地裁岡崎支部にて、アンデン・トゥエンティファースト裁判が開かれます。デンソーの子会社アンデンと、その岡崎工場で「請負」労働にブラジル人労働者を従事させてきた「請負会社」トゥエンティ―ファーストを相手に、現・「元」トゥエンティ―ファースト社員であるブラジル人男女組合員5名が、解雇撤回・アンデンへの直接雇用を求めて09年9月の提訴以来4年近く闘ってきたこの裁判も、今回、いよいよ最初の証人尋問が行われます。

 この証人尋問では、原告のブラジル人組合員が、アンデンでの偽装請負の実態をも含め、解雇の不当性と直接雇用の正当性を、豊富な現場体験に基づいて訴える予定です。同様に派遣切りにあった派遣労働者がマツダの正社員として認められた3月の山口地裁判決もあったように、厳しい中での前進も切り拓いてきているこうした闘いを、勝利をめざしてがんばって進めましょう。今回、ぜひ多くの傍聴支援で証人を支えていくよう、よろしくお願いします。13時15分、裁判所に集合してください。

<追記(23日)>正式には証人尋問ではなく「人証尋問」と言うそうです。念のため。


今期初の三河支部日本人部会・学習会を開催

 本日(11日)午後6時30分より、豊橋・大清水駅前さろんにて、今期初の三河支部日本人部会・学習会を開催しました。今回は安倍政権が6月に打ち出そうとしている「成長戦略」と関連する労働者に対する「規制緩和」の種々の事例について新聞記事などを参考にしながら検討しました。限定正社員の導入促進、裁量労働制の拡大などが、政府の設置する産業競争力会議や規制改革会議などで議論され、実現されつつあることを、企業にとって、政府にとって、労働者にとって(労働者といっても正社員と非正規社員とでの違いなどの問題もありますが)、どういう意味があるかを探りながら、どう対処していくかまでも含めて考えていくきっかけになったような気がしました。話も多岐にわたり、いろいろつながった問題もあるので、関心も拡がったのではないかと思いました。また、今期初の日本人部会でもあり、先月の定期大会に参加できなかった部会員もいたので、定期大会についての報告もしたり、裁判の取り組みなどを話題にしたりしました。

 次回は6月15日(土)に行ないます。「成長戦略」を実現する先端に立たされる「ブラック企業」の社員の実態について考えていくことをテーマにする予定です。私たちのユニオンも、現・元ブラック企業の社員だったり、というような組合員もいたりしますが、非正規労働者である組合員ともども、実態に学びながら、対応していきたいと思います。


メーデー・ふれあい通信作成・運営委員会・その他

 昨日(1日)はユニオンのいろいろな取り組みがありました。

 まず午前中、名古屋・白川公園で開かれた「第84回愛知県中央メーデー」に初参加の組合員、賛助会員を含め10名近くで参加しました。このメーデーは愛労連加盟の労組が中心で行われていますが、ナショナルセンターに加盟していない当労組は、経営側や政府に対して向き合いながら労働者の利益の実現とそのための団結を志向する立場で、連合よりは小規模ではあるこのメーデーにこのかん参加してきましたが、今回も3500名の参加者の一員として奮闘してきました。

 9時に到着した白川公園では、すでに多くの労働組合などが来場していました。演壇では、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をメインとし、「賃上げと雇用確保でデフレ脱却」「憲法がいきる安全・安心社会をつくろう」をサブとしたスローガンが掲げられていました。そして開始された集会は、オープニング企画として音楽などが披露された後、主催者等のあいさつがあり、最後にメーデー宣言を採択して一時間半ほどで終了し、その後三コースに分かれてのデモが行われました。私たちは共同行動を行なってきたユニオンなどとともに栄へ向かうコースを30分ほど行進しアピールしてきました。

 8時間労働制の実現を掲げて一世紀半近く前にアメリカの労働者が闘い始めたメーデーは、経営者や政府の弾圧や懐柔、戦争を経ての今日に至る長い歴史を背負い、今8時間労働制は日本でも法制度としては一応実現されてはいるものの、実際は長時間労働や不利益変更などの横行、そして改憲など政治的にもアメリカなどと関係しながらのキナ臭さも漂いつつあるなかで、今回取り組まれました。その状況下でいかに労働者の利益を実現するのか、ということが、問われているのだと思わされました。政治的な色合いも含めての労働運動の取り組み方も連合や全労連などで違いはあり、労働者の団結をいろいろな単位でどう実現するかもあるとは思いますが、全体として労働者の力が弱くさせられつつある中でどうがんばっていくか、今期のユニオンの初めての大きな取り組みに参加して、考えさせられました。

 交流も兼ねての休憩後、参加者の一部は事務所に戻りました。ちょうど解雇撤回を一応実現しつつも経営側の姿勢の改善は疑わしい案件の打ち合わせがありました。どう対処していくか、模索しながら一歩一歩煮詰めていく過程を大事にしながら、粘り強く進めていきながら、案件の解決を図っていく打ち合わせができたと思います。

 続いて機関紙『ふれあい通信』の作成・発送作業を行ないました。今期初めてで、大会後のあいさつなども同封しての、通常よりやや多めの作業でしたが、新たに参加した組合員も含め、大人数で実行したため、支障なく完成させ発送することができました。手にした皆さん、大事にしていただくよう、お願いします。

 そして夜になり、今期最初の運営委員会を開催しました。今回は最初なので、各運営委員の任務分担や今期の活動の大枠、当面の活動の確認などが主となりましたが、今後どういう活動を進めていくかは、今後さらに煮詰めつつ、いや、すでにもう始まっています。日々多忙な中、運営委員、案件の当事者、支える組合員、そして支援してくださる多くの方々、皆の総力で、今後も奮闘していきましょう。