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全国一斉アクションin名古屋・「東海ドまんなか!」

 4月28日(日)午後1時半より一時間、名古屋駅桜通口交番前にて、「全国一斉アクションin名古屋」が行われました。この、スタンディングというかたちでの街頭宣伝活動に、当ユニオンの有志も参加しました。


 当ユニオンでは、基本的に、運営委員会で、ユニオンとして組織参加するかを議論し最終決定するというようにしていますが、毎月一回開催の運営委員会での議論では限界もあり、また内容上の問題もあるので、趣旨に応じて適宜種々の取り組みを組合員に紹介し、参加する意志のある組合員は、自主的に・有志などのかたちで、参加するというかたちをとっています。筆者自身はこのアクションには参加しませんでしたが、趣旨は賛同するので、ここで紹介させていただきます。


 このアクションを主催したのは、「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」で、名古屋のアクションは、この団体の構成団体となっている「外国人労働者・難民と共に歩む会(START)」が担いました。このアクションでは ①改正入管法施行反対 ②監理措置制度反対 ③ウィシュマさん死亡事件の責任追及 を掲げたのですが、今年6月に施行されようとしている改正入管法は、在留資格を持たない仮放免者に不利益をもたらしかねない内容(たとえば、ここで盛り込まれた管理措置制度は、支援者を「監理者」として、収容させたくないなら入管に従順になるように迫りかねない制度となっている、など)だとかの問題があり、ウィシュマさん死亡事件の責任回避を続ける入管が、より外国人に厳しい姿勢になっていくことは、外国人労働者問題に取り組んでいる私たちユニオンにとっても関係する、重大な問題と言えるでしょう。


 ところで、ウィシュマさんが来日したのは、留学生としてでした。いまインバウンド需要が喚起され、円高もあいまって、「安くて、治安が良くて、おもてなしがすばらしい、豊かな、アジアの先進国」日本への外国人の期待も高まっているようです。その裏面が上記のような、外国人排斥の政策に示されているのですが、さらに、外国人を労働者として受け入れていく政策に関しては、技能実習制度を育成就労制度に、27年に変更する法案が通されようとしています。留学生も、バイトとして働きながら学んだり、将来日本で働くことも想定しているという意味では労働者でもあったりしますが、より労働者として受け入れていくための制度変更だとされているこの制度については、19日の午後7時半から放映されたNHK名古屋放送局制作の「東海ドまんなか! さまよう技能実習生 新制度でどうなる?」で紹介されていました。


 この番組によると、今年1月で外国人労働者は過去最高の204万人超で、うち技能実習生は全国で36万人、うち愛知は全国一の3.3万人とのことですが、まず紹介されていたのは、刈谷市の自動車部品工場で、契約と異なる危険作業で負傷し、しかし会社をやめることができない(原則として転籍不可)という現行制度の壁にぶつかってしまったベトナム人の例でした。そして、こういう制度の問題点もあって、一部には、失踪→不法就労・不法滞在・犯罪、という道に進む例もあるとも紹介されていました。ここには言語など、異国での生活上の困難も重なっているともされていましたが、こうした弊害の是正のためとも言いながら導入されようとしている新制度では、こうした転籍を条件付きで認めるように変えていくことも盛り込まれています。しかし、悪質な会社や、悪質な監理団体によって、悪条件下で働くようにさせられ続けるのではないかと榑松元愛労連議長が述べていたり、より高い賃金を求めてやめてしまって困るのではないかとか、人材育成に努力しているとかと答えたりする経営者たちが述べていたりとかもして、新制度の予想される波紋も紹介されていました。


 このような内容の、30分の番組でしたが、放映中はながら見で、改めて見直しで、考えさせられました。上記のアクションもそうですが、外国人問題の種々の問題に対して、ユニオンとして、今後も取り組んでいこうと、改めて思わされました。






 


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