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韓国ワイパー労組の日本遠征闘争を支援(1)

 デンソーの孫会社である韓国ワイパーの労働組合が、解雇撤回を求めての闘いを、日本でも進めようと、2月に続き来日しました。この「第3次韓国ワイパー日本遠征闘争団」の闘いを、東海ネットに参加する各労組や支援者も、今回も支援し、ともに闘いを開始しました。6月12日(月)は、前半と後半と行動があり、最大20名規模で行いましたが、当ユニオンは他の活動との兼ね合いもあり、前半は5名、後半は3名が参加しました。


 韓国ワイパーでは、デンソーも参加して一昨年に締結された雇用安定協定が破棄され、昨年12月に韓国ワイパーが営業を終了したことに対し、「解雇を禁止する」との裁判所の判決が出されたりしました。にもかかわらず、3月にデンソーが清算手続きを進めるために設備搬出を暴力的に強行するなどしてきており、すでに半年にわたって24時間工場を守る闘いを続けたりしてきたワイパー労組に敵対的な態度を経営側は示してきて、これを打開するための交渉もデンソーの無責任な対応により決裂しました。こうした経営側の態度に韓国では社会的な規模で非難の声も高まっています。そして、この状況を何としても変えていくために、今回闘争団が訪日したのです。



 まず、6月12日(月)午前8時から、デンソー本社(刈谷市)前で、要請行動を行いました。掲げた2枚の横断幕は、第2次闘争団名義の「日本デンソーは、雇用合意書を履行せよ」に加え、第3次闘争団名義の「今回は私たちもただでは帰りません。韓国ワイパー事態が解決するまで闘争します!」という内容で、必死さが表されていました。そして申し入れを行おうとしましたが、警備員を多数立ちふさがらせ、申し入れ書の受け取りさえ「別会社のことだから」(!)と拒否する旨を、警備員に言わせるかたちで通告してきました。また、マイクでのアピールもかわるがわる行いつつ、ビラ配布も行いましたが、会社前で受け取る人はなかなかいないのではという危惧にもかかわらず、一定いたのは、心強い思いがしました。9時過ぎ、不当なデンソーの態度に抗議し、闘う意志を全体でシュプレヒコールを韓国スタイルで行い、終了しました。


 その後離れた場所で、休憩を兼ねて当面の行動の打ち合わせを行って、いったん解散しました。そして午後4時半から、デンソーの最大株主でもあるトヨタ自動車の、名古屋オフィス(名駅前、ミッドランドスクエアという大きなビルの上のフロアにある)へ、面談要請書を手に訪れました。しかし、ここでも、オフィス入口の警備員に言わせるかたちで、一切対応しないという態度でした。これに怒りを感じた参加者は、トヨタ自動車の株主総会の日である14日に、トヨタ自動車の株主総会に参加する株主に訴え、また記者会見も行い、社会的に大きく問題を明らかにせざるを得ないと通告して、午後5時すぎに退出しました。


 そしてビル外で、名駅前を行き交う多くの労働者・市民に対しても訴える、宣伝行動を行いました。横断幕を掲げ、闘争団も、日本人支援者も、かわるがわるマイクで発言しました。掲げた横断幕2枚は、デンソー向けの青色と異なり赤色で、トヨタ向けに今回第3次名義で作成したものでした。発言のうち争議団の、通訳を交えた韓国語での訴えは、解雇を許せない、デンソーもトヨタも無責任な態度をとるのはおかしい、私たち労働者は会社に頭を下げるばかりでなく堂々と闘い続ける、という、迫力ある発言でした。また、争議団の方も日本人もそれぞれ分かれてチラシを配ったのですが、注目を集める宣伝もあってか、受け取りは良かったです。争議団には初めて参加する方もおり、異国の経験という意味でも大変な面もあると思うのですが、元気良さには、学ばされる気もしました。


 初日の闘いはこうして終わりましたが、闘いは続きます。この日は大阪支店に対しても抗議行動が行われたそうです。14日には韓国での交渉もあり、そこで合意できれば良いのですが。ともあれ、がんばっていきましょう。いずれの行動も、雨天でもあり、大変でしたが、お疲れ様でした。


<追記(27日)>なお、正確には、派遣団の第一陣はすでに8日に訪日し、9日にはデンソー本社へ申し入れ行動を行い、その後派遣団の増員などがあったのですが、東海ネットが支援しての申し入れ行動は、12日が最初でした。念のため付記しておきます。




 

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