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ユニオン学習会を開催

 6月24日(土)午後1時より、ユニオン事務所にて、今期最初のユニオン学習会を開催しました。Zoomも準備しましたが、Zoom参加者はおらず、10名を超える参加者が事務所に集まり、賑やかに行いました。


 今回の学習会は「転職と職業訓練について」をテーマとし、学習会担当の運営委員の人がレポートしてくれました。それによると、いま、転職がブームになっていると言われていますが、実態について調べてみたとのことでした。特に、転職ブームといっても、よくイメージされるような収入の向上、というのは若い年齢層に限って関係する話で、「黒字リストラ」として、会社の業績が悪いというわけではないのに4・50代の中間管理職のリストラがされていること、など、深刻な面も示されました。


 そのうえで、転職サイト・ハローワーク・地元求人情報誌、それぞれの実態について、もう少し具体的な状況を探りました。例に挙げられた某転職サイトでは、40歳半ばからは対象外で、それより若い層で、自ら売り込んでいく態度と裏付けが必要、とのことでした。実際、転職サイトとしては、100万程度のレベルで企業から収入を得られるくらいなのだから、採用する企業側もそれに見合った人材しか欲しがらない、という次第で、そうでないとしたらもう派遣の求人とかとなってくるんだろうな、と妙に納得させられてしまいました。


 そしてハローワークの求職者マイページとか、求人情報誌の話も出ましたが、そうやって求職側は自分を売り込み、求人側は得をする人材を探す、というような、労働市場のリアルな有り様の一端を垣間見ることができました。


 また、関連して、求職者支援制度は、雇用保険適用者以外でも活用できるとか、職業訓練校で訓練を受けて就職に生かすことができたとの体験談も紹介されたりもして、ハローワーク(行政)を通じての就職活動も、種々の制度の活用が可能という話にもなりました。


 また、いま就職にふさわしい業種についても話になり、介護の経験者がある当該のレポーターからは、介護がオススメ(資格がとれてステップアップが可能だし、仕事もたくさんあり、多様性もある。ただ感情労働の大変さはある)という提起がありましたが、同時に、あくまで各人の事情が基本で、そのうえで働き続けられ、収入もある程度確保できるような仕事選びが必要ではないか、との提起もありました。


 レポートの内容はだいたいこのようでしたが、時々で、就職活動を参加者がそれぞれ皆が経験していることから、それぞれの体験に即した質問や意見が活発に出ました。特に、最近転職とともに労働者にとって重要な問題になりつつある、請負(個人事業者扱い)などの、「雇用によらない働き方」の問題性なども話題になりました。それは同時に、当事者にとっても、また労働組合としても、困難な面もある課題であるのですが、それにも焦点を充てていこうとしている、として、来る8月26・27日の東海ネット学習交流会なども話題になりました。


 このように、1時間半で終えましたが、各参加者にとっても身近で考え、意見を言いやすく、参加しやすい学習会となりました。学習会というと堅苦しく、難しいというイメージがありがちですが、今後も工夫しながらやっていければと思います。次回の学習会は、7月22日(土)午後1時より、原爆を焦点に平和問題を考えていくという、違う問題をテーマとしますが、「新たな戦前」とも言われる現在、改めて平和問題を考えていく場にしていければと思います。次回も、積極的な参加を、よろしくお願いします。


 

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