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組合員全体会、成功する

 本日(12日)夜、ユニオン事務所近くの日本特殊陶業市民会館にて、組合員全体会を開催し、40名を超える組合員が集まって成功を収めました。

 午後6時に始まったこの組合員全体会は、まず委員長あいさつから始まりました。委員長は、組合員全体会が、年度の中途で、前半の活動をふりかえり後半の活動を展望する、定期大会に準じた年一度の催しであることを説明したうえで、安倍政権が労働分野の規制緩和を進めている状況の中、ユニオンも案件を多く抱え多忙だが、協力してやっていこうと呼びかけました。

 続いて特別報告として、私たちのユニオンにも協力していただいている、田巻紘子弁護士(名古屋南部法律事務所)にお話ししていただきました。田巻弁護士は、労働者が相談に訪れやすいようにと事務所の場所を選定してきた(現在は私たちのユニオンの事務所の近くにあります)経緯も紹介しながら、労働者の置かれた状況が、最近の相談がほとんどうつ病の相談になってきているほどに大変になってきていることをまず述べ、その大変さが規制緩和の動きと対応していることについて触れました。しかし反面で、セクハラ・パワハラ・マタハラ・ブラック企業などの言葉が一般的に通用し、法改正や施策に盛り込まれるほどにまでなってきているという成果についても触れ、それは、労働者が置かれた状況を変えようと声をあげ、労働組合ががんばったからだとも述べました。そして、弁護士よりも、労働組合は憲法で権利が保障されているという意味での強さがあり、私たちユニオンもその権利を行使しているのだが、この憲法も政府は変えて、労働者の権利行使を抑えようとしている危険性があることを指摘し、そのうえで、自分たちの取り組みが同時に社会を変えていくきっかけにもなっているという影響も考えて労働組合運動に取り組んでほしい、と、訴えました。

 わかりやすく、労働組合の大切さを訴え励まして下さった報告を受けたうえで、再び委員長が、今度は今期前半の活動報告を行ないました。委員長は、相談が増え、組合員も増え、案件も増加している中、さまざまな取り組みを行なってきたことを紹介し、みんなで、最後まであきらめないで、がんばろう、と呼びかけました。こうして、その後の会計報告も含め、前期の活動の概略を、確認しました。

  休憩を挟み、次に、案件の当事者である組合員が、交渉報告と支援要請の呼びかけを次々と行ないました。それぞれに大変でありながら力強い10名の発言が続いた後、派遣会社に転籍させられようとしたことに納得できないとがんばってきた、南米人組合員で最近結成したC分会からの訴えがありました。日本語で切々と訴える姿に、皆共感した様子でした。

 最後に委員長が、後期の活動方針として、簡単に、今後も現在行なっていることを継続しつつ、これを同時に皆で協力して進めていくことの重要さも併せて提起し、議事を終了しました。その後懇親会を同じ会場で行ないました。半数近くの組合員が残って、改めて自己紹介もしつつ、また、隣り合わせた人同士などでの会話も交え、一時間ほど、賑やかに行なうことができました。

 このようにして、今回の組合員全体会は、無事成功しました。昨日作成した『ふれあい通信』も、全国ネットの交流集会を控え、通常より多くの部数を作成しましたが、皆の協力ででき、全体会でも参考資料としても活用できました。このように、皆で協力し合いながら、今後も活動を進めていきましょう。