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春闘の取り組みについて

 2月8日、20労組が連携した「非正規春闘2024実行委員会」が、記者会見を行い、また経団連ビル前で宣伝行動を行いました。「非正規労働者」による「10パーセント以上の賃上げ」を掲げ、春闘を本格的に開始しました。


 この非正規春闘2024実行委員会は、参加する各労組が、加盟する連合体・地域の枠を越えて連携しており、当ユニオンも参加しています。当ユニオンは非正規労働者ばかりでなく、正規労働者も所属していますが、正規労働者であっても、中小・零細企業で、下請け・派遣会社でもある、という会社で働いている労働者も多く、このように弱い立場に置かれている労働者が、職場分会を結成したりしながら、賃上げなどの要求をまとめ、団結して、春闘を取り組もうとしています。


 他方で、賃上げの底上げもめざして、最低賃金の引き上げを求める取り組みも、労働組合は進めつつあり、当ユニオンも、最低賃金プロジェクトチームもつくって議論したり、全国ネットが呼びかける全国一斉最低賃金宣伝行動の一環として、10日16時から名駅東口で宣伝行動を取組もうとしたりしています。


 こうした大幅賃上げをめざした取り組みは、組合員の討議をつうじて、意志一致をつくりながら、団結して進めていく必要があります。当ユニオンも、「物価高を跳ね返す大幅賃上げ」をテーマにした春闘についてのユニオン学習会を、24日午後1時からユニオン事務所+Zoomで行おうとしています。ここでも学習・討議・交流をつうじて、団結を強めて、春闘に生かそうとしています。


 社会全体では、大企業を軸とする経営側と、大企業労組を軸とする労働側と、政府を軸とする行政側との、「構造的賃上げ」による「デフレから、物価上昇をともなう日本経済へ」を基準とした要求基準に限界づけられた、協議を主とした春闘に、流れつつあるようです。その中で、物価上昇に追いつかない実質賃金の長期にわたる低下傾向は、生活苦としてのしかかってもおり、春闘の困難がその実質賃金の低下傾向にも反映しています。今「大幅賃上げ」は切実な声になっています。私たちもこうした春闘の現状をふまえながら、地道に、春闘を取り組んでいきましょう。


<追記>11日(月)に、愛労連などの主催で「第45回トヨタ総行動」が取り組まれました。午前7時半からトヨタ本社前で宣伝、また刈谷駅前でも宣伝があり、午前11時からは名駅近くの西柳公園で春闘決起集会・デモ’があり、当ユニオンでも複数の組合員が自主的に参加しました。トヨタを中心にした大企業が内部留保を積み上げている一方で、労働者の賃金は実質的に低下を続け、大企業の下請けを担う中小企業は価格転嫁が困難になっているという現状がありますが、この内部留保は、こうした労働者や中小企業の犠牲のうえに成り立っていると言わざるを得ないところがあるでしょう。そのため、この大企業の象徴としてのトヨタを焦点にした行動に、自動車関連の仕事をしていたり、下請け・中小・非正規で働いていたりする当ユニオンの組合員が、共感して参加したのです。こうした大企業に対して、また、大企業との間の困難を労働者にしわよせしてくる中小・零細企業に対して、当ユニオンは、労働者の利益を要求として、春闘を、連帯・団結して進めていこうとしています。皆さん、がんばりましょう。













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