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外国人労働者の苦境

 本日(2日)も暑かったですね。今日はヒサダ裁判もあって会社を休んだのですが、暑い中、NSDの労働者が工事現場で汗を流していました。NSDといえば、昨晩の報道ステーションを見ていたら、CMもやっていたっけ。この大変な時期でも企業活動を順調にできているのなら、有期雇用の労働者を切り捨てるなんてことはやめてほしいものです。


 その労働者は日本人ですが、外国人の有期労働者も大変です。新聞に当ユニオンの記事が出ていたという話を聞いていたので図書館に行きました。図書館もようやく過去の新聞閲覧ができるというわけで、先月30日の『中日』朝刊に大きな記事を発見。「コロナ解雇 外国人直撃 『日本に残りたい』労組に相談集中」との見出しで、外国人労働者の2つの例と、鶴丸委員長の「コロナ禍で立場の弱い外国人労働者が真っ先に切られているのではないか」と危惧、とか、相談が当ユニオンでは4月以降50件以上、ユニオンみえでは500件超え、とかと紹介されていたりなどしました。外国人労働者の事例は、いずれも三河地方の自動車部品工場勤務。フィリピン人の、病気の母親と2人の子供を抱えたシングルマザーの派遣労働者が、5月の連休明けに突然派遣元から「もう行かなくていい」と仕事を失って「ゴミみたいにクビになるのが外国人」と憤っているという件と、ブラジル人の派遣労働者が、4月半ばに派遣元との契約期間終了、更新なしと通告され、休業手当を求めてハローワークに相談したが「契約書類が発行されていないので手当はもらえない」と説明され、「日本に残りたいが」と焦っているという例。こういう事例の相談が、急増しているのです。


 その後古本屋に行ったら、先月24日の三河支部会議に取材で来て下さった安田浩一さんの「ルポ 差別と貧困の外国人労働者」(光文社新書)を安売りしていました。2010年発行で、確か買って読んだが、と思いつつめくると、前半は外国人実習生問題で岐阜一般のケンカイさんも出てくるし、後半は当ユニオンが取り組んだアンデン・トゥエンティ―ファースト裁判の話も含むブラジル人問題、というので、10年たっても変わらないな、しかしこの本は何かに役立つかもしれないな、と思い、買いました。そういえばユニオン事務所にもあったかも。ぜひ読んでみて欲しいです。


 ヒサダ裁判、そして明日も派遣労働者の団交、その翌々日もツルタテクノス分会員の問題での団交。碧海工機分会も雇止め問題への対応を問われているし、それだけでなく、・・・というわけで、外国人労働者の苦境をどう打開していくか、が日々問題になっています。いや、外国人労働者だけではありません。ホットラインでの悲痛な叫び、そして、今テレビのクローズアップ現代+の予告で、明日は住居喪失という問題をやると放映されました。日本人労働者も大変です。私も会社の仕事が不安定になっているし、他人事ではないのですが、せっかくの休みに学んだことを生かしながら、皆と共にがんばろうと思います。

 



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ヒサダ裁判、開かれる

 6月2日(火)午後4時から、名古屋地裁岡崎支部にて、ヒサダ裁判が開かれました。ユニオンからは原告のHさん、分会長、委員長、三河支部長と運営委員1名、とが参加しました。

 

 今回も書面のやり取りに関してや、今後の裁判の進行をめぐっての原告側・被告側の意向確認が中心になりましたが、代理人の塚田弁護士や、通訳の方が、的確に対応していただいたこともあって、円滑に進んだと思います。裁判の行方とは別問題ですが。分会長によると、派遣労働者はクビになった、とのこと。まだ比較的仕事はあるらしいのですが、有期雇用の組合員には、会社は雇止めを含む不当な姿勢をとっており、裁判も、大変なところもあります。


 次回は7月6日(月)午後3時半から、名古屋地裁岡崎支部で行います。不当な雇止めをはねかえそうとブラジル人原告が起こしたこの裁判の支援を、他の裁判ともども、よろしくお願いします。

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ホットラインに参加

 当ユニオンは、5月31日に「休業補償・解雇・倒産電話相談ホットライン」(主催 生存のためのコロナ対策ネットワーク、10時から20時)、6月1・2日に「職場のいじめ・ハラスメント相談ほっとライン」(主催 全国労働安全衛生センター連絡会議メンタルヘルス・パワーハラスメント対策局 協力 コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク 10時から17時)に数名ずつの参加で協力しました。前者はユニオン事務所で、後者は協力団体である名古屋労災職業病研究会事務所で電話相談に応対しました。前者は折からの新型コロナウィルス感染症に関係しての多大な労働問題の続出に対して、後者は6月1日からのパワハラ防止法施行(ただし大企業。中小企業は2011年4月1日施行で、それまでは努力義務期間)を受けて、開催され、相談の電話も相次ぎました(追記:前者は23件、後者は21件の相談がありました)。後者は31日の『中日』朝刊で告知していただき、1日には『毎日』の記者の方が取材に来られるなど、マスコミも関心を示していただいたように、社会的なアピールという意味でも、もちろん相談された当事者の問題打開という意味でも、意義は大きかったと思います。また、前者はユニオン愛知の方も参加していただき、後者は当ユニオンが協力したというように、交流の輪も広がったという意義も大きかったです。


 解雇・倒産で失職するのも、パワハラに耐えかねて失職するのも、労働者にとって大変な問題です。今日、コロナ危機で問題解決は困難さを増していますし、とりわけパワハラに関しては、法的にもまだまだ禁止するようにはなっていません。職場の大変さが労働者を追い詰めていますが、打開の方法を聞くなり、話をするだけであっても、当事者が相談するという行為には意味があります。ハラスメントは問題解決が難しい面があると思いがちですが、全国労働安全衛生センターのホームページでは反論も掲載されているように、あきらめるのでなく、打開をしていければと思います。今回のホットラインが、全国の仲間と共に、解決の一助になったなら幸いです。参加した皆さん、お疲れ様でした。

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