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各職場分会・個人の取り組みについて

 6月25日の三河支部会議で、三河での外国人の各職場分会・個人の取り組みについて、詳しく報告されました。このブログでは、5月15日付の記事で、ユニオン全体の各職場分会の取り組みの概要を紹介しましたが、その後の推移もあり、また、6月19日の総がかり行動集会での当ユニオンの発言で、若干報告しましたが、詳しくは紹介できませんでした。

 そこで、若干この記事で、最近の三河での取り組みを、補足して紹介します。


 碧海工機(西尾市)では、春闘を継続中です。6月1日(木)に開催した団交は、名古屋市内で開催したにもかかわらず、分会員が7名参加し、賞与アップと時給アップを求めました。会社は経営状況を「赤字」と説明しましたが、全トヨタ労連加盟の正社員組合が今春闘で獲得した賞与・基本給の引き上げ額との格差や、背景にある物価の急上昇による生活の苦しさ、などをふまえての、分会員も含めた声を受け、会社は16日、賞与・時給の引き上げ額を若干上乗せした額を回答してきました。正社員と同種、あるいは、ある意味正社員よりきつい仕事をしてきた分会員としては、この回答で納得できるかどうか、があり、対応を検討中です。ただ、日本郵政のように、「同一労働同一賃金」による非正規社員の待遇改善を、正社員の待遇悪化によって実現しようという事例が出てきている中で、労働組合としてどういう対応をとるか、が問われるところではあります。支部会議にも多くの分会員が参加したので、検討も一定進めることができました。


 また、ヒサダ(安城市)では、6月14日、団交を岡崎で実現しました。分会員の参加は、碧海工機ほどではなかったのですが、「同一労働同一賃金」を掲げる「パート・有期労働法」の趣旨にのっとって正社員との格差是正を要求しました。会社は、各種手当の差別はしないが、退職金は払わない、一時金は就業規則にのっとる、と回答し、「パート・有期労働法」からして違法な対応はしていないとの態度だったのですが、この回答に対し、就業規則もふまえ、どういう対応をとっていくか、などを議題にして、支部会議後に分会会議を開催しました。


 また、浅賀井製作所(安城市)では、このかん、ボーナス・退職金などについて、「同一労働同一賃金」「国籍差別禁止」を掲げて、裁判を継続し、和解案が会社から出されるに至っています。次回期日は7月19日(水)ですが、裁判としては、手続き的には、大詰めの段階に来ています。原告側の主張もしつつ、最終的には、和解するか、判決を求めるか、の選択になってくるので、そこを見据えながら、対応を検討しているところです。また、関連会社エィ・エス機工の労働者も、浅賀井製作所分会員として、同様の裁判を進めつつあり、次回は6月26日(月)開催ですが、浅賀井製作所裁判の進展とも関係してくるので、同裁判原告となっている分会員とも協力しつつ、裁判を進めつつあります。


 また、近藤工業(豊田市)は、分会員が複数の工場で勤務していることもあり、集まること自体も大変な面があるのですが、それでも6月24日に分会会議を開催し、春闘要求を検討しました。もう長きにわたり働き続けているのに、正社員との格差を求め、賞与の増額を労働協約で確認した過去の団交の結果も、なしくずしに形骸化されている現状や、換気が悪く、薬品で気分が悪くなるような職場環境の是正などが話題になり、今後さらに検討していくことを確認しました(追記:その後、団交要求書を提出)。


 三河支部会議で確認した各職場分会の現状は以上ですが、それ以外にも、個人では、職場で手をケガしたが、別の手で働けると休業診断書を病院が休業診断書を出してくれないと訴えてきた派遣社員のケースで、ケガが痛くて仕事できる状態ではないので別の病院を受診することを勧めて診断書を出してもらいつつ、会社と交渉して労災としての治療と雇用の継続を確認した労災案件や、勤務態度を理由に残業させないのは不当と訴えてきた契約社員のケースで、会社が、その勤務態度こそが問題だと言ってそれを団交の議題にしようと反論してきているのにどう対応するかという案件などがあり、三河でも問題はいろいろあり、さらに通訳が不可欠という問題も重なっています。南米人の、概して困難さを抱える経営・労働条件からする諸課題に、どう立ち向かっていくか、知恵を出し合いつつ、交流し、団結し、がんばっていきましょう。



 


 



 


 



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